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ナイル・ロジャースへのインタビュー:「世界は狂ってしまった。ダンスフロアでなら、僕らは安全でいられるかもしれない」



私たちは伝説のプロデューサー、作曲家、ギタリストであるナイル・ロジャースと新しいアルバム「It's About Time」の発売に先駆けてインタビューを行いました。

シックのフロントマンであり、グラミー受賞者であるナイル・ロジャースは、2015年にグーグルのイベントでスティーブン・ホーキングと出会って以来、「時間」というコンセプトについて考え始めていた。「ホーキングと話をする時、彼から返事を得るのに時間がかかるんだ」と、ふざけることなく(大真面目に)ロジャースは言う。 「僕は彼と過ごした後、人生の中で最も重要なことは時間だということを確信したよ」そのことで、ロジャースは25年ぶりの彼の10枚目のスタジオアルバムのアイデアを得た。「イッツ・アバウト・タイム」というアルバムタイトルは自然に生まれたのである。

「アルバムというのは映画のようなものだと思うんだ。始まりがあって、中間そして結末を迎える。当初、僕はこのアルバムをぼくの人生における回顧展にしたいと思った」とロジャースは言った。彼は9月14日にアルバム「イッツ・アバウト・タイム」をリリースする予定で、それに先駆けアルバムからのファースト・シングル「ティル・ザ・ワールド・フォールス」を発表した。「僕の人生というのは、ある特定の人々に会うまでは一方通行のようなものだった。そしてそういう出会いの後に別の意味を持つようになった」彼はその後、デイビッド・ボウイについての曲を書き、そしてプリンスについての曲を書いたが、アルバム・リリースの数週間前にボウイは他界した。そしてその三か月後にプリンスまでもが亡くなったのだ。ロジャースは不安を感じた。「僕は彼らを失ってしまったことを、極めて深刻なことだというふうに捉えたくなかったんだ」

そこで彼は(アルバムという映画の)脚本を変更した。シックの代名詞でもある気持ちのいいディスコやファンクのベースラインを維持しつつ、このアルバムは今や(ボウイやプリンスといった)伝説的人物にとって代わり、人気急上昇中の新星によって新世代へ向けて放たれているのだ。フィーチャーされているのはムラ・マサ、ナオとクレイグ・デイビス、そしてビック・メンサとアンダーソン・パークだ。こうして「イッツ・アバウト・タイム」は新進気鋭のフレッシュな面々のオルドスクールへのオマージュとなった。

しかし、ちょっと待ってみて欲しい。ステファン・フェロンがナイル・ロジャースとファンク・レコードを共に?それは予期せぬことだ。 「僕は彼女のマネージャーに会って、すでに書き上げた曲をサンプリングした。(マネージャーの)彼はそれを聞いて、それを「アメージングだよ!」と思ってくれたんだ」と、ロジャースは話した。「それで、僕はステファン・フェロンに新曲のアタマで何かラップを、と頼んだ」ステファンがナイルにラップのやり方を教えたのだろうか?ロジャースはいらだって見せた。「僕は『ラッパーズ・デライト』(ヒップホップ・グループ、シュガーヒル・ギャングによって1979年に発表された商業的にラップで初めての成功をおさめた楽曲。元ネタはシックの「グッド・タイムス」)の作者でもあるんだよ、勘弁してくれ。僕は歴史的に最初にビッグなラップ・レコードをやったというわけさ。僕は始まりの時期からラップやヒップホップの周辺に居続けているんだ」彼にこの質問は悪い冗談だったようだ。

「僕はあらゆる時も学んでいるけどね」と、ロジャースは続けた。彼は(フェスのブッキングの担当者たちがシックがライブバンドだと気づかずに)シックがパフォーマンスしていたフェスティバルのDJテントで、若いアーティストと出会い、そしてその後に彼らと仕事を始めた。アヴィーチーと出会った経緯もそうだった。「僕はアヴィーチーのレコードの作り方が信じられなかった。僕は思った。『この男は僕が今まで見てきた中でも最も素晴らしい天性のメロディ・ライターだ。それに彼はステップ・エディティング(コンピューターを使った作曲・レコーディング方法のひとつ)をしてるじゃないか。おいおい、ほんとなのか?』 彼は正規の音楽訓練を受けていなかった。だからアヴィーチーに彼の音楽がどんなに複雑で美しいかを説明しなければ、彼は僕が話す専門用語を理解出来なかっただろう。彼は僕との仕事を、音楽学校に行くみたいだと言って楽しんでくれた。そして僕はアヴィーチーのスタイルを再現してしまった。僕はステップ・エディットの方法を学んだんだ!」ロジャースがアンダーソン・パークとニュー・シングル「ティル・ザ・ワールド・フォールス」でコラボレーションしたとき、彼は初めてサンプリングを演奏した。 「その時ブルーノ・マーズがスタジオにいて言ったんだ。『レニー・クラビッツをサンプリングすべきだよ!』とね」ロジャースは言った。「それで僕は彼に言ったよ。みんなは僕の曲を使っていたけど、僕は他の誰かの曲をサンプリングしたりしたことはなかった、とね。だから僕がそんなふうにサンプリングをするってことは、とにかく今までにない経験だったんだ」

ロジャースは、ニュー・アルバムにおいて未来を受け入れる一方で、アルバムのアートワークについては70年代の自身のアルバムに立ち返っていた。つまり、シックの1977年に発表したシックのファースト・アルムのセルフ・リメイクを行ったのだ。バレンタイン・モニールとアルバ・チンは、現代の美しきアイコンで活躍中のダッキー・ソットとジャゼル・ザノウティへと代わった。「僕は理想主義と楽観主義へ導いてくれる人を望んでいたんだ」とロジャースは語る。 「つまり、僕たちがすべてを豊かに出来て、美しい人々と共に存在することができ、そして素晴らしい時間(グッド・タイムス)を持つことが出来るということだ」

それはつまり、あぁ、私たちには良い時間(グッド・タイムス)というものが足りていないのだろうか?

「シックを始めたとき、アメリカは最大の金融不況の真只中にいた。この国ではガソリンを給油するために長蛇の列に加わらねばないような悲惨な状況だった」とロジャースは言う。 「みんな僕らに聞いてきたよ。『世界がとても悲惨なときに、どうやったらそんなハッピーな曲を書くことが出来るの?』 だけど、人々が見たい世界、望んでいる世界の歌を僕らは書かなければいけないんだ」

ロジャースは今の時代に、シックを彼らが始めた頃よりも憂いを感じているだろうか?「ここのところのニュースは、次から次へとばかばかしくて悲しいニュースか、或いはフェイク・ニュースばかりが目に飛び込んでくる。とんでもなく狂っているよ。まったく制御不能な事態だ」と、ロジャース。「それで、僕は自分に向かって言った。『もし、僕らが音楽を通して混乱に秩序をもたらすことができたらどうだろう?…世界は狂ってしまった。ダンスフロアでなら、僕らは安全でいられるかもしれない』」(これはそのままニュー・シングル「ティル・ザ・ワールド・フォールス」の歌詞になっている)

情報元:GQ


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