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  • nilejapan

本当に癌なのか?! 僕は癌を終えたんだ!さぁ、2018年に向かおう!



一連の物語が、こんなにも長くなってしまったことをどうか許して欲しい。僕が最後にこのブログを書いてから、随分間があいてしまったね。580回も更新をしたブログを再び書こうと思った大きな理由は、僕はがんの宣告を受けた2010年から、がんを患ってることを思い出さないよう、溢れる気力を持って挑戦し続けていたからなんだ。

ダフト・パンクによるアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」。2011年の癌の摘出手術後の回復時期だった頃が、僕とこのアルバムの出発点だった。2体のロボットがニューヨークの僕の家にやって来たんだ。僕らはすぐに人生を変える3曲をレコーディングした。「ゲット・ラッキー」、「ルーズ・ユアセルフ・トゥ・ダンス」そして僕にとっては予言的となった「ギブ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック」という曲だ。

これらのセッションはニューヨークにある「エレクトリック・レディ・スタジオ(ジミ・ヘンドリックスが創設した伝説的なスタジオ)」で行われた。そのために僕は子ども時代を過ごしたグリニッジ・ビレッジのいくつかの通りを歩く必要があった。このスタジオは実は僕たちシックの最初のヒット曲「ダンス・ダンス・ダンス」をレコーディングしたスタジオでもあるんだ。

こういった幾つかの色んな出来事は、僕にとって深い意味持っていて、人生のボリュームを最大音量に上げるための閃きを僕に与えてくれた。音楽は僕が生きて行く最大の理由だし、同時に人生を取り戻してくれる。他の人には解ってもらえないだろうけど、これが僕の思いなんだよ。

ダフト・パンクとのセッションのすぐ後に僕の自叙伝が出版された。ツアー日程のスケジューリングや、バンドで行うコンサートの再構築を僕は驚異的なレベルで取り組んだ。でもこの事は、物理的にも精神的にも僕にとっては治療でもあったんだ。2017年8月13日までの6年間、僕は一度だって仕事を休んだりはしなかった。

今年の夏、スーパー・グループであるアース・ウインド・アンド・ファイヤーとのツアー中に僕は食中毒に襲われた。でも医者たちはそれが感染症と明確に判るまで抗生物質の治療を僕に施したがらなかった。数日後、その原因が大腸菌だということが分かった。ドクターたちがしかるべき治療をしてくれて、僕はトロントでコンサートを一回欠席するだけで済んだのさ。

だけど、この話はここで一変するんだ。

2016年と2017年はとても上手く行っていた、、、つまり僕らは何百万人もの前で演奏が出来ていたし、たくさんの曲のレコーディングにも関わって来た。しかも、僕らのバンドのボーカリストであるキンバリー・デイビスらと作った曲が、ビルボードのダンスチャートで1位を獲得した。だけど、こんな美しい数年はお先真っ暗な状態からスタートしたんだ。

僕のお気に入りで、偉大なアーティストのひとりであるデヴィッド・ボウイが2016年が明けてすぐに亡くなったその数か月後、プリンスが逝ってしまった。そして僕がジョージ・マイケルとのレコーディングに取り掛かった48時間後のクリスマスの日に、彼は亡くなってしまったんだ(それが彼の最後のレコードとなった)。 僕の偉大なる友人、クリス・コーネルはこの春に亡くなった。僕より若い従姉妹は何の前触れもなく急に冠状動脈で逝ってしまった。そして、僕の母はステージ5のアルツ・ハイマーに苦しんでるんだ。さらに、大腸菌の治療のために入院していた短期間に、ドクターは癌のようなものが大きくなっているのを僕の右の腎臓に発見したんだ。

つまり、、それは、まさに癌だったんだ!

実際、ひとつの塊の中に2つの異なる癌が見つかった。

その時の僕のリアクションは、7年前に最初の大きな癌の診断を受けた時のようではなく、リラックスしていて客観的で落ち着いていた。プロ意識と共感に取り囲まれていて、それは僕の心を落ち着かせてくれたんだ。「がんに間違いないでしょう」とドクター達が僕に伝えた後、僕は多くのショーをやったし、飛行機での移動だってたくさんこなして来た。南米では二カ国、ドバイ、日本、アイルランド、リバプール、ロンドン…そして今年最後のショーは、ニューヨークのブルックリン。

そのブルックリンでのショーの直後、僕はニューヨークのローチェスターにあるストロング・メモリアル病院へ飛んだ。その翌日、発癌性物質を除去する手術を受けた。手術後の経過については、100%回復してるんだ。(これを読んでくれている君、踊ったりダンスしたりキャー、なんて言ってくれてもいいんだせ!)

こういった状況は今年のビッグ・プランをいくつか遅らせてしまった。でも、来年に起こるだろうことは、すごくワイルドな夢のどれをも超えているんだ。僕はすぐに更新する予定の次回のブログでそれを説明するよ。 驚くべき人生の7年後、僕はまさか自分の身体がまた別の癌に侵されるなんてことを思ってもみなかった。

本当に癌なのか?!

僕は癌を終えたんだ!

さぁ、2018年に向かおう!


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