映画『スープ・フォー・ワン』サウンドトラック盤を挟み発表された本作は、何と言っても傑作A3を含む一枚として語るべきだろう。二部構成をとる彼等唯一の曲で、前半の抑制の効いたギターとベイス、じわじわと盛り上げていくピアノ、言葉の響きも内容も美しい歌詞、それらが後半の爆発するグルーヴへと雪崩れこむ快感は筆舌に尽くし難い。そして最高なのは前半の抑えたパートから既にドスンバタンとうるさいトンプソン! これはゼップのジョン・ボナムと共通する(又は影響下にある)もの。このロック魂こそ、シークを他のファンク/ソウル・バンドと比較した際の個性として特筆されるべき要素だ。

 所で彼等のアルバムはA面のラストが重要曲である事が多い。その半数のリード・ヴォーカルはエドワーズだ。意識してみると興味深い発見があるだろう。