タイトル通り「脱ぎ捨てる」「離陸」と取るか、深読みをして「糸の切れた凧」と取るか。本作からいわゆる「ドンパン節」「パワステ・サウンド」等と通称されていく音処理(特にドラムズ)が始まった。そして何より、看板であった「シーク・ストリングズ」を一切使わなくなった。『ダイアナ』、デビー・ハリー『予感』等で感じた手応えから、彼等は良くも悪くもヒット製造マシーンとしてのプレッシャーから解放され、サウンド面での実験へと向かう。

 全十曲、かなりすっきりとした作風なのでリズム・セクションとしての彼等を楽しめる。但しこれまでの「『ロジャーズ、エドワーズ』&トンプソン」から少しずつ「ロジャーズ&『エドワーズ、トンプソン』」と三人の関係が変化した事にも気付かされ、数年後の悲しい分裂を予感させる。