ロジャースのプロデュース作品の中で最も商業的に成功した一枚。大ヒット作ばかりの彼女にとっても代表作といえるセカンド・アルバムだ。当時最新の音楽だが、例えばタイトル曲A3のリズム・パターンが六十年代のR&B風であったり、A5がローズ・ロイスのカヴァーである等、ポップ/ダンス音楽の流れを汲んでいる。四曲にエドワーズとトンプソンが参加、息の合い方は流石のひとこと。クールなマシーン・ビートにロジャースのギターが効果的に絡むA2も傑作。
 スタジオはパワー・ステーション、エンジニアはジェイスン・コーサーロ。同年末、この「トンプソン、パワー・ステーション、コーサーロ」の組み合わせは、今度はエドワーズがプロデューサーとなり、『ザ・パワー・ステーション33 1/3』で強烈なドラミングを生んだが、その「音」は本作で既に鳴っている。