Kimberly Davis (vocal)

photo by HIro Nomura

NY市ブルックリン在住。
 2009年の来日公演後、前任シルヴァー・ローガン・シャープの後継として加入。ラルフ・ロールの推薦があったのだという。
 パワフル、ソウルフルな歌の担当。「愛してほしい」のクライマックスでのハイ・トーン/ロング・トーンには毎回聞き惚れてしまう。
 以前からNYのライヴ・ハウス・シーンで活動しており、本場のミュージシャンがカヴァー曲を歌い演奏する企画「ハーレム・ナイト」や、いわゆる箱バンのシンガーとしての来日経験もある。


 

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congratulations!

Nile Rodgers & Tony Moran pres. Kimberly Davis- "My Fire"

billboard Dance Club Songs Chart​ NO.1

インタビュー

Kimberly Davis Talks Chic, New Single 'My Fire' and What's Next: Interview

【キンバリー・デイビスが語るシック、ニュー・シングル「マイ・ファイヤー」、その次の未来】

8年前、キンバリー・デイヴィスはニューヨークのクイーンズ・シティの市職員として働いていた。しかし現在はシックのボーカリストであり、彼女が歌うトニー・モランによるニュー・シングル「マイ・ファイヤー」(ナイル・ロジャースがフィーチャリングされている)は、先日ビルボードのダンス・クラブ・ソングチャートで1位を獲得した。

彼女はどうやってここに辿り着いたのだろう?

「私は常にシンガーだったの。話し始めるようになった時から歌っていたほどよ」 キンバリーはサンペドロに向かう道中、どこという名もない土地を走るシックのツアーバスの中で説明してくれた。ニューヨーク、ブルックリンで音楽好きの家庭で育ったキンバリーは、すべてのファミリー・イベントや教会のイベントで歌を披露していた。入学のためのオーディションには当初気乗りはしなかったものの、彼女は音楽とアートとの名門、ラガーディアン高校に進学した。そこは映画「フェイム」のインスピレーションとなった学校である。

「私ったら『フェイム』に出てくる女の子みたいにはなりたくないから、あの高校へは行きたくないわ」なんて言っていたのよ」と、冗談を飛ばす。「みんなが上手に歌えるんだろうから、私のことなんて見もしないだろうしね!(笑)」

結局、いわゆる9時から5時まで、といった普通の仕事に就いたが、スポットライトを常に探し求めていた、とキンバリーは言う。「バックコーラスで歌っていたの。いくつかのレコーディングにも参加したし、ギグもやったわ。結婚式で歌ったり、そういったことの全てね。歌うことなら何でもやっていたの」(キンバリーはホイットニー・ヒューストンやデボラ・コックスといったヴォーカリストのアイコンといった人たちのバックで歌っていた)

彼女のこれまでの最大の転機は、友人でもあるシックの現ドラマー、ラルフ・ロールからそのバンド、シックのオーディションのことを告げられた事だろう。「ラルフが私にその話を電話で教えてくれた時、私はまさにデスクで仕事中だったの。それから職場を出て、自分の車に乗って、(勤め先である)クイーンズからマハッタンへ向かったのよ、オーディションを受けるためにね」彼女はオーディションのプロセスをパスし続けて、最終的にはシックのシンガーの座を勝ち取った。

「私が会場に行くと、オーディションの順番を待つ女の子がたくさんいたの。私はそこにいた友達のドラマーを見て言ったの。「あら、元気?」って。そしたらラルフは私を見て言ったわ。「そんなこと言ってる場合じゃない。僕たちはゲームをして遊んでるんじゃないんだ」彼女は笑って続けた。「私はメモを貰ってすぐ、「愛して欲しい」を歌ったのよ。シックの曲の中でもお気に入りの曲のひとつだわ。そして歌い終わった時にはシックのマネージャーが、ツアーの残りの予定表を私にくれたの」他の女の子たちはまだオーディションを受ける為に会場の外で待っていた。しかしキンバリーがその座を勝ち得たのだ。ゆえに彼女はそこで自分の椅子を得た事を「シンガーとしては今までで最高の仕事」と言う。

「私は務めていた職場に戻って、壁に貼ってあった全ての写真をそこから外して、そして「サヨナラ!」と言ったわ。そしてこのことは私が生きてきた中で、最大の好機であり挑戦だった。私は女王のように手を振ってドアから出て行ったのよ」

デイヴィスは初めてオーディションでナイル・ロジャースと会って以来、彼ととても親密になっていった。
「ナイルは話の達人なのよ!」彼女は言う。「彼には多くのストーリーがあって、彼の本(ナイル・ロジャース自伝「ル・フリーク」)の中にたくさんのそういう話が書かれているわ。でも彼の一番面白い話というのは、ずいぶん昔のことなんだけど」と、彼女のお気に入りのひとつである話をしてくれた。

「ナイルが言うのよ。『僕はクラブでめちゃくちゃハイになったのは覚えてるんだけど、クラブを出た後、自分のランボルギーニを見つけられなかったんだ』ですって!彼はね、ランボルギーニだとかポルシェだとかそんな高級車を持っていたんだけど「クルマが見つからない!」と言って、そのまま家に帰って次の日にまた高級車を買ったのよ!」

シックはアース・ウインド・アンド・ファイヤー(以下 EW&F)と8月中旬まで続くツアーに出ている最中だ。キンバリーはEW&Fの持つダイナミックさに喜びをほとばしらせていた。「私たちシックとEW&Fのメンバーはまるで家族のようなの。ここにいる人はみな非常に才能があって、自分のすることがとても得意な人達よ。私たちはたくさんふざけあうのよ、それでちょっとした言い合いみたいになることもあったりしてね。でも必ずまた仲良くなるのよ。だって私たちって兄弟同然なんだもの」彼女はシックとEW&Fとの関係において互いに尊敬しあうことの重要性に触れた。「私たちがしていることで、観客が盛り上がるのは最高だわ。私たちが「グッドタイムズ」を歌う頃には、ステージにはオーディェンスがいて、そこにいる全員が私たちと一緒に踊っているの – 信じられないくらい最高なの - お客さんはとても盛り上がってステージに上がってくるわ、それはすごいのよ。そして私たちが歌い終わった後、廊下でヴァーダイン(ホワイト)かフィリップ(ベイリー)とすれ違う時に、彼らは「やるじゃないか、ガール!」なんて言って、私たちは投げキッスをしあうのよ。こんな感じなのよ、私たち。

キンバリーの声は、何人かのR&Bの伝説的なアーティストと比較されることがある。それは彼女がバック・コーラスを務めたアーティストも含まれる。「『君の歌はホイットニーのことを思い出す』」と言ってもらうことは、とても光栄だわ」と彼女は言う。「私は確かに歌って来た人生の中でずっとそう言われ続けて来たけど、でもそう言ってくれる人だって、キンバリーの存在を認めてくれているし、キンバリーの歌を感じていてくれているのよ。単にホイットニーがここにいない、っていうだけじゃないわ。そんなふうに私は私の存在を残しておくつもりよ」

キンバリーの曲、「ウィズ・ユー」、「ツイスト・オブ・ラブ」そして「ゲット・アップ」はビルボードのダンス・クラブソング部門でそれぞれ4位、9位、そして12位へチャート・インを果たしている。そして「マイ・ファイヤー」については1位へ輝いた。この曲はトニー・モランのプロデュース、マイク・グリーンリーとオードリー・マーテルスによって書かれた曲である。「私はその曲を、スタジオに向かう途中で聴いたわ。そして到着してから一度通して歌ったの。私たちはその1回のテイクでレコーディングをやり終えたのよ」キンバリーはシームレスなレコーディング過程についてそう語った。

彼女は、プロデューサーが彼らの豊富な経験を発揮してくれたことに非常に感謝している。「トニーが曲の上でどんな仕事をしたとしても、人々はみんなその曲が好きになるのよ。あの曲はデボラ・コックスの「ノーバディーズ・サポウスド・トゥ・ビーヒアー」のようなスローの曲にすることもできたの。スローなR&Bソングだったんだけど、彼らはクラブ・ソングに仕立てたのよ。私たちはあのような曲を失いかけているわ。私たちがかつてクラブへ行ってそこで踊っていたようなマーサ・ウォルシュ、みたいな曲をね。でもこういうプロデューサーがいてくれたおかげで、まだクラブ・ソングと関われているの」

現在彼女が廻っているツアーは8月下旬に終わる予定だが、それによってデイビスは彼女のソロとしてのキャリアを全く無駄にしてるという訳ではない。「マイ・ファイヤー」をより広めたりすることや、それに続く曲や、そして同様にアルバムにも期待が高まる。

「まさに今、違うジャンルからのスタートを見つめているの、私はどんな曲でも歌うことが出来るから。それを見てもらいたいわ」彼女は来たるべき新しい音楽についてそう語った。「私は絶対にR&Bというジャンルをクロスオーバーするものをやりたい。コンピレーションアルバムをやったり、デュエットやラッパーとのコラボレーションとかね。私たちには作品のアイデアがいくつかあるし、それらがジャンンルを超えて絶対にトップ40に入るという期待をしてるの」彼女はまた、他の曲でのナイルとのコラボレーションについても期待を高めている。

さぁ。このインタビューにおける彼女の結びの言葉は?「いつでも常に猛烈に。しかし同時に謙虚であれ、ね」

情報元:billboard

Chic's Kimberly Davis talks 'My Fire,' Madison Square Garden show

 

【シックのキンバリー・デイビス、自身のシングル曲「My Fire」 やマディソン・スクエア・ガーデンでのショーについて語る】

ファンクグループとして高い評価を受けているシックのメンバー、キンバリー・デイビスが、自身ののソロシングル「マイ・ファイヤー」や、近く開催予定のナイル・ロジャースやシックと共に行うマディソン・スクエア・ガーデンでのショーについて語ってくれた。 キンバリーがナイル・ロジャース、DJトニー・モランとコラボレートした楽曲「マイ・ファイヤー」は、ビルボード・ダンスクラブ・ソングチャートで1位を獲得したばかりである。 「とても興奮したわ」と彼女は認めた。 「チームの努力のおかげよ。チーム無しじゃ何も進まなかったわ。私たち皆で全てをやったのよ!」 「私はナイルと8年の間一緒にいるから、お互いに何が大事かを分かっているの。私は私たちであの曲に対して素晴らしことが出来るとわかっていたのよ。トニーはずっとファンだったの。スタジオでまた彼を起用できたなんて、本当にすごい事なのよ」 「トニーとは、「My Fire」に取り掛かる前に、他の曲を制作していたわ。 トニーは私のベストパートナー」と、彼女は言う。

来たる8月7日、ロジャース、デイビス、そしてシックはアースウィンド&ファイアとともにマディソンスクエアガーデンでパフォーマンスを行う。 「バークレイズ・センターでのショーも大ごとだったけど、マディソン・スクエア・ガーデンでのショーはさらに一大事よ(共にニューヨークにある会場)」 「シックのオーディエンスは常に世界中にいるけど、ここニューヨークでより多くのオーディエンスを生み出そうとしているの。だから、マディソンスクエアガーデンでのショーはまさしく良いブッキングだわ」と、彼女は付け加えた。 シックについて特に感慨深いことは、ロックの殿堂に11回ものノミネートされて、そしてついに今年ロジャースが「音楽優秀賞」という名誉を与えられ殿堂入りを果たしたことである。

シックのディーヴァ、キンバリーはミュージック・シーンのデジタル化がどれだけ予測もしない方法で音楽産業を形成してきたかについて口を開いた。 「誰もがダウンロードするか違法コピーするようになってから、私はCDが売れるなんて予測しなかったのよ。だから、以前プリンスがマディソンスクエアガーデンでのコンサートチケットにCDを付けて売ると決めた時には、本当に納得しちゃったわ。チケットであると同時にCDでもある。本当に天才よ。」と、彼女は言った。 「プリンスは、それをやった最初の人なの。彼は別にレコードの売上を多く取ろうっていうわけではなかったのよ。それはもう素晴らしいアイデアよ。」 デイビスは続けた。「音楽産業は現在、まったく違うものになったわ。 まともじゃなくなっちゃたのよ。テクノロジーで何でも簡単に手に入れられるという現実は誰もが大好き。でも、アーティストである限り、アルバムの売上に誰も貢献してくれないという事は、辛いことよ。以前ほど(CDの売上は)良くないわ。でも、そういう訳でプリンスがやったようなアイデアが生まれて、うまく行っているのよ」

情報元:DIGITAL JOURNAL