大ヒットを連発していたブロンディの歌姫デボラ・ハリーの初ソロ・アルバムを手掛けたのがロジャーズ&エドワーズだった。ブロンディのギターリストでハリーとは恋人関係にあったクリス・スタインも参加。 ロック・ミュージシャンとの初の本格的なタッグは、その後のシークの活動を考えるととても意義のあるものだ。それを考えると当時の邦題『予感』は言い得て妙。

 シークからみればロックへの進出、ハリー&スタインからみればリズム・セクションを総取り替えしての実験的なファンク。

 と言っても、両者は同じNYを拠点に先鋭的なダンス音楽を追求していた、しかも競演歴もあった間柄。共同作業は自然な流れだったと想像する。

 ハリー&スタイン作や四人の共作も含む、これ迄の「自作曲を他者に歌わせる」というスタンスから一歩踏み出した、シーク初の本格的な「他者との共演」といえる意欲作だ。