デビュー盤の時点で全て自作曲。シーク(シック)名義の楽曲は全てこの体制で作られている。時間や予算不足の為か録音はショボい(失礼)が、既に「シック・サウンド」の基本形は出来上がっている。特筆すべきはA③の完成度の高さだろう。

 クレディット欄にはバンド・メンバーと他のミュージシャンが区別無く併記され、プロデューサー主体の匿名プロジェクトという「ふり」をしている。その意味ではバリー・ホワイト、ヴァン・マッコイの系譜上と言えるが、覆面性はキッスから、悪趣味寸前ともとれるデカダンなセンスはロクシー・ミュージックの影響である点が、大都会NY生まれでロック、ポップ・シーンにも関心があった彼等らしい所だ。メンバーとは無関係の女性二名が写るアルバム・カヴァーはロクシー「カントリー・ライフ」(1974)をヒントにしてしているので、興味のある方はお探しあれ。